本文
豚熱ウイルスの感染による豚といのししの熱性伝染病で高い致死率と強い伝染力が特徴です。感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品との接触などにより感染が拡大します。
日本では、昭和44年(1969年)に生ワクチンが開発され発生が激減し、平成4年(1992年)を最後に発生は確認されていませんでしたが、平成30年(2018年)に平成4年以来26年ぶりに確認され、その後も発生が続いています。
ASFウイルスが豚やいのししに感染することによる発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。ダニによる媒介、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。
我が国は本病の清浄国であり、これまで本病の発生は確認されておりませんが、アフリカでは常在的に、ロシア及びアジアでも発生が確認されています。また、令和5年12月以降、日本との定期航路がある韓国の釜山広域市フェリー埠頭近くで、野生いのししに本病が続発しています。そのため、旅行客が持ち込む肉製品や、土のついた靴等を介して、人為的にウイルスが持ち込まれる可能性が極めて高い状況になっていることから、海外からの侵入に対する警戒を怠ることなく、発生予防に努めることが重要です。
なお、豚熱(CSF)と症状は似ていますが、まったく別の病気です。
豚熱やアフリカ豚熱は人間への感染はありませんが、豚に感染して養豚業に大きな被害を与えます。
ウイルスを山林から持ち帰らないよう、以下についてご協力をお願いします。