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当市の財政状況は、長期的には人口減少等の影響により経年で縮小していくことは避けられない見通しであり、短期的にもコロナ禍による消費動向や地域経済は、不透明かつ不安定な状態が続いていることから、これまで以上に危機感をもった財政運営が求められます。
これまでの当初予算編成は1件査定方式(※1)により行ってきましたが、令和4年度当初予算編成からは枠配分⽅式(※2)の効果的な活用に取り組んでいます。
これにより、限りある経営資源を意識した戦略的な予算編成に努めるとともに、より持続可能で経営的視点に立った予算編成を推進します。
当市では、歳出事業を配分枠(配分額の中で各部課内で調整するもの)と要求枠(財政課による1件査定を行うもの)に分類し、見込まれる財源の範囲内で予算が組めるようそれぞれに乗じる率を決定しています。
※1 1件査定方式・・・予算事業ごとに目的、内容、所要経費を精査しながら、年間で必要な予算を積み上げていく方式
※2 枠配分方式・・・将来の財政状況を予測し、その年度の財政規模の範囲内で予算を配分し、編成する方式
令和5年度当初予算編成に向けたサマーレビューを行い、次年度の政策の方向性等を確認しました。
サマーレビューの結果は、当初予算編成方針及び次年度事業予算に反映します。
令和5年度当初予算は、令和4年度当初予算額(一般会計)の事業ごとの一般財源を基準に配分しました。配分する一般財源総額は、令和4年10月に策定した財政計画から算出しています。
各課で予算要求を取りまとめた後、枠配分額内に収まるよう部課内で協議・調整する期間を設けています。
予算編成に関連する業務と時期は次のとおりです。
湯沢市総合振興計画及び湯沢市経営戦略に基づく取り組みから、今後の持続的な地域経営には行財政運営の根幹を担う財政の永続的で安定的な維持が欠かせないと考え、「将来にわたる財政規律の堅持」を目標に令和3年10月に令和4年度から令和8年度までの「湯沢市財政運営方針」を策定しました。
財政運営に係る次の3つの基本方針を掲げ、戦略的に取り組むこととしています。
1.健全財政の推進
2.歳入基盤の強化
3.歳出の適正化
次年度当初予算編成前に、国の動向や本市の財政状況を踏まえ、基本方針、取組方針、個別の注意事項などを「予算編成方針」として定め、これに基づき予算編成を行っています。
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