本文
ハラスメントとは、職場や家庭などの身近な場面で「力関係で優位にある者」が、他者に対して「精神的、肉体的苦痛」を与える行為を意味し、人格や尊厳を傷つける深刻な人権侵害の一つです。
近年では、企業やスポーツ界での様々なハラスメントが問題となっています。ハラスメントは、組織での生産性の低下や個人のパフォーマンスの低下を招きます。当ページでは、主に職場におけるハラスメントについて紹介していますが、ハラスメントは、職場以外の地域活動、ボランティア活動、そして家庭の中でも起こります。 ハラスメントを正しく理解し、安心して心豊かに過ごせる地域や職場をめざしましょう。
市では、第4次湯沢市男女共同参画計画に基づき、地域や職場におけるハラスメントの防止について啓発を行っています。
同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させる行為です。
普段からコミュニケーションが図られていれば、相手が望んでいない指導や会話を避けることが出来ます。「相手のためを思って指導した。」「嫌がっていないと思った。」などと言っても、相手の個性や人格を否定する発言が含まれていれば「パワハラ」となってしまうことがあります。
パワハラは、被害を受けた本人だけではなく、その言葉や行動を見聞きした周りの人のモチベーションを悪化させ、組織の生産性や創造性を低下させます。逆に、パワハラのない環境は、その組織のパフォーマンスを向上させるなどの好影響が期待できます。
「職場」において行われる、「労働者」の意に反する「性的な言動」に対する労働者の対応により、その労働者が労働条件について不利益を受けたり、「性的な言動」により就業環境が害されることを言います。セクハラが行われる場は会社のオフィス内に限らず、出張先なども上記の「職場」に含まれます。相手が不快に感じる性的な言動であれば、男性・女性いずれも、被害者にも加害者にもなり得ます。
労働者の意に反する性的な言動に対し拒否したり抵抗したりしたことで、解雇、降格などの不利益を受けることを対価型セクシュアルハラスメントと言います。
労働者の意に反する性的な言動が原因で職場環境が不快なものとなったことにより、労働者の能力の発揮に大きな悪影響が生じることを環境型セクシュアルハラスメントと言います。
マタニティハラスメント(マタハラ)とは、働く女性が、妊娠・出産・育児をきっかけに職場で精神的・肉体的な嫌がらせを受けたり、解雇や雇い止め、退職の強要等の不利益を被ったりすることを言います。また、育児休業や時短勤務を希望する働く男性に対し、降格や減給をほのめかしたりして男性の育児参加を妨げる言動をすることを、パタニティハラスメント(パタハラ)と言います。
マタハラ、パタハラの大半は、育児・介護休業法、男女雇用機会均等法等により違法とされている行為です。 平成29年1月1日からは、妊娠・出産・育児休業等を理由とする不利益取扱いに加えて、上司・同僚からの「ハラスメント」の防止措置についても事業主に義務付けられています。
上記に記載したハラスメントのほかに、近年では、夫婦間での「モラルハラスメント(モラハラ)」や教育現場における「アカデミックハラスメント(アカハラ)」、飲酒を強要する「アルコールハラスメント(アルハラ)」などの様々なハラスメントが認識されてきています。
秋田労働局 総合労働相談コーナー
厚生労働省ポータルサイト「明るい職場応援団」<外部リンク>にて情報提供中!!
<外部リンク>