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発酵パワーに注目! 酒蔵&味噌蔵めぐり
祝!「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録
湯沢市は藩政時代から酒造りが盛ん。かつては「東北の灘」と称され、現在も4軒の老舗蔵元が銘酒を造り続けています。
2024年12月5日には、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され、日本をはじめ、世界から注目を集めいています。
市内の酒蔵や醸造蔵では、醸造工程を見学できる施設もあります。(要予約)
この機会に、湯沢が誇る蔵元を見学してみてはいかがでしょうか!
秋田の日本酒を全国に広めた「両関酒造」
明治7年(1874)創業、湯沢の気候風土に合った酒造法「低温長期醸造法」を開発し、東北の酒造りの基礎を築いた銘醸蔵です。明治、大正、昭和、平成にかけて数々の品評会で受賞し、2007年にはイギリスで開催された欧州最大の酒類品評会「IWSC」で「純米大吟醸 雪月花」が最高金賞を受賞しました。母屋をはじめ、5棟の酒蔵は国の登録有形文化財です。歴史ある酒蔵内の売店で、「蔵見学記念酒」を購入することもできます。
登録有形文化財に指定されている風格ある蔵
酒蔵の内部ではいくつもの貯蔵タンクが並んでいる
物件名 | 両関酒造 |
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読み仮名 | りょうぜきしゅぞう |
電話番号 | 0183-73-3143 |
住所 | 湯沢市前森4-3-18 |
交通 | JR湯沢駅から徒歩20分 |
駐車場 | あり |
ホームページ | 両関酒造株式会社ホームページ<外部リンク> |
※蔵見学は予約が必要です。見学を休止している場合がありますので、事前にご確認ください。
伝統と近代化…2つの酒蔵を見学「秋田銘醸(爛漫)」
秋田の酒を全国に発展させるため、大正11年(1922)に県内の酒造家、政財界人などの有志によって設立された蔵元。県外での地盤を築くため当初から近代化を進め、大量生産と安定供給を可能にしました。昔ながらの手作り製法でも高級酒を造っている一方、オートメーション化された近代的な酒蔵からもオンリーワンの美酒が誕生。全国的に知られる「美酒爛漫」のほか、天然のアミノ酸GAVAを含む発芽玄米酒なども注目されています。
コンピューター管理され、オートメーション化された御獄蔵
昔ながらの伝統製法が行われる木造の「雄勝蔵」
物件名 | 秋田銘醸 |
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読み仮名 | あきためいじょう |
電話番号 | 0183-73-3161 |
住所 | 湯沢市大工町4-23 |
交通 | JR湯沢駅から徒歩15分 |
駐車場 | 10台 |
ホームページ | 秋田銘醸株式会社ホームページ<外部リンク> |
※蔵見学は予約が必要です。見学を休止している場合がありますので、事前にご確認ください。
昔ながらの小さな蔵で寒造りひと筋「木村酒造(福小町)」
創業は元和元年(1615)と秋田県内でも二番目に古い歴史をもつ酒蔵で、豊臣家重臣であった木村重成の一族が土地の恵みを活かして酒造りを行ったのが始まりといいます。代表銘柄は「福小町」。寒冷地秋田の特徴を生かした「寒造り」にこだわり、現在も冬場に仕込みを行っています。これまでに国内外の品評会で数々の賞を受賞し、2012年には世界最大規模のワインコンペティションIWCで、頂点の「チャンピオン・サケ」に輝きました。酒蔵には古い酒道具などを展示していて、見学することもできます。
築250年を超える旧仕込蔵が残されている
蔵内には歴代の賞状がずらりと架けられている
酒造りに使われていた道具を紹介するジオラマ
物件名 | 木村酒造 |
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読み仮名 | きむらしゅぞう |
電話番号 | 0183-73-3155 |
住所 | 湯沢市田町2丁目1-11 |
交通 | JR湯沢駅から徒歩10分 |
駐車場 | 30台 |
ホームページ | 株式会社木村酒造ホームページ<外部リンク> |
※蔵見学は予約が必要です。見学を休止している場合がありますので、事前にご確認ください。
さまざまな酒類が生まれる広大な酒蔵「秋田県醗酵工業」
秋田県醗酵工業は昭和20年(1945)に湯沢市に設立され、「そふと新光」「ブラックストーン」などの焼酎、「一滴千両」をはじめとした清酒、リキュール、スピリッツを製造販売している総合酒類メーカーです。日本酒の代表銘柄である「一滴千両」は、伝統の技で一滴一滴に想いを込めて醸造された逸品で、秋田県や東北の品評会で数々の賞を受賞しました。
手造りの仕込みが行われている昭和蔵
広い工場内には巨大な貯蔵庫がある
広い工場内には巨大な貯蔵庫がある
物件名 | 秋田県醗酵工業 |
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読み仮名 | あきたけんはっこうこうぎょう |
電話番号 | 0183-73-3106 |
住所 | 湯沢市深堀字中川原120-8 |
交通 | JR湯沢駅から車で6分 |
駐車場 | あり |
ホームページ | 秋田県醗酵工業株式会社ホームページ<外部リンク> |
※蔵見学は予約が必要です。見学を休止している場合がありますので、事前にご確認ください。
幕末から続く味噌と醤油の仕込み蔵「石孫本店」
こちらは安政2年(1855)創業という、湯沢市雄勝郡最古の醤油醸造元です。創業当時とほぼ同じ、手造りの仕込み方法を継承しながら、秋田県産の原材料にこだわった醤油や味噌造りを続けています。明治16年(1883)建造の文庫蔵をはじめ明治から大正にかけて建築された蔵が現存しており、国登録有形文化財に登録されています。醸造蔵内部と作業の見学をできるほか、醤油絞り体験、みそボール作り体験など、醸造にまつわるさまざまな体験も受け付けています。
醤油の熟成蔵では汲み掛けや攪拌を手作業で行う
大正期に作られた「石炭で焙煎する麦炒り機」は現存する国内唯一の装置
明治時代の建築様式を今に伝える内蔵(文庫蔵)
物件名 | 石孫本店 |
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読み仮名 | いしまごほんてん |
電話番号 | 0183-73-2901 |
住所 | 湯沢市岩崎字岩崎162 |
交通 | JR下湯沢駅から徒歩15分 |
駐車場 | あり |
ホームページ | 有限会社石孫本店ホームページ<外部リンク> |
※蔵見学は予約が必要です。見学を休止している場合がありますので、事前にご確認ください。