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希少な曲木家具の製造見学

印刷用ページを表示する 更新日:2021年3月26日更新
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秋田木工の椅子の写真

 

秋田木工は、日本唯一の曲木家具専門ブランドとして知られています。自然に恵まれた環境と伝統に培われた、曲木家具の製造工程を見学してみましょう。

 

秋田木工で曲木家具の製造工程を見学

木材を蒸している写真
高温の蒸気で部材を蒸し、木の中に水分を含ませる

 

秋田木工は、明治43年(1910)に秋田曲木製作所として創業しました。創業以来、「木が木で立っていた時よりも美しく」という信念のもと、熟練した職人の手作業によって曲木家具を作り続けています。「曲木」の技術は天保11年(1840)ごろ、ドイツ人デザイナーのミヒャエル・トーネットによって発明されました。現在、国内で製造されている曲木椅子は合板による曲木がほとんどですが、秋田木工では今なお、トーネットと同様の技術によって製造を行っています。

 

曲木加工は時間との勝負!

曲木(まげき)とは、その名の通り、無垢の木材を蒸気で蒸して曲げる技術のこと。部材を蒸釜に入れ高温で蒸し、釜から取り出してからは鉄型にはめて一気に曲げます。その時間はわずか5分! 職人さんが培ってきた技術と鮮やかな連携プレーは圧巻です。曲木加工を施したあとは、木材を丸く整え、曲木加工の際にできた凹みや細やかなキズを南京カンナやヤスリで修正し、滑らかで美しいパーツが出来上がります。

 

木を曲げている作業写真
木を鉄型にはめ、金具で固定して一気に曲げる

 

木を曲げている作業写真
曲げの作業は木が乾燥する前に5分程度で終えなければならない

 

曲木の作業工程
ゆるやかな曲線のフォルムを作るため曲木の型にはめる

 

曲木の作業工程2
木材によっては木目やひねりを加えながら曲げる

 

曲木の作業工程3
曲木は鉄型にはめたまま乾燥。80度の熱風を約1日間あてて固める

 

曲木の作業工程4
南京カンナとよばれる道具で滑らかなカーブを作り上げる

 

曲木の作業工程5
電動の布やすりを使い、何度も磨きあげていく

 

曲木の椅子の写真
着色し、椅子の座にクッションをつけ、美しい椅子が完成

 

曲木の椅子の写真2

 

デザイン性にも優れた、伝統の曲木家具

熟練した職人の手によって生み出された曲木家具は、シンプルで優美なフォルム、さらに軽いのに丈夫な造りで、美しさと実用性を兼ね備えています。柳宗理や剣持勇など、日本を代表するデザイナーにも愛され、コラボレーションした数々の曲木家具はグッドデザイン賞にも選ばれました。秋田木工の家具は、秋田駅のラウンジ待合室や湯沢市役所ロビー、由利高原鉄道「鳥海おもちゃ列車なかよしこよし号」でも見ることができます。

 

 
物件名 秋田木工
読み仮名 あきたもっこう
電話番号 0183-73-0123
住所 湯沢市関口字川前117                                                                          
交通 JR湯沢駅から車で10分
料金 見学無料(要予約)
見学時間 8時15分から17時15分(事前に要予約)
定休日 土曜日・日曜日
駐車場 あり