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9回目は、戸田 譲さんからバトンを受けた、湯沢郵便局 局長 堀川 司(ほりかわ つかさ)さんです。
多くの従業員をまとめる局長として、どのようにワーク・ライフ・バランスに取り組まれているのかを伺いました。
毎日一人ひとりに声かけをしています。家族のことや趣味のことなど、冗談を交えながら雑談する中で、顔色が悪くないか、元気はあるか、といったことを確認します。郵便配達等を行っている社員は雨の日も雪の日もバイクで頑張っていますので、特に気にかけています。また、私や管理職(部長等)だけではなく、役職者(課長等)もしっかり部下とコミュニケーションを取っており、良いことは褒め、改善点があれば指摘するということをやっています。
郵便局は年度末はどうしても忙しくなりますので、その前までに計画的に有給休暇を取得してもらうようにしています。どれくらい有給休暇を取得しているかを毎月チェックしていますし、休みやすいように仕事の見直しも行っています。
また、毎週水曜日をノー残業デーに設定しており、私も率先して早く帰るように心がけています。誰にとっても生活が一番大切ですから、早く帰れるときは帰って家族との時間を過ごしてもらいたいです。
休暇制度としては、10月から新たに不妊治療のための休暇を取得できるようになりました。女性職員には産休・育休を取得してもらっていますが、男性職員の育休取得者はまだいません。男性の育児参加は大切なことですので、ノー残業デーと併せて定着してもらいたいですね。
郵便局としても女性の活躍に力を入れており、当局では市内他業種で管理職として活躍されている女性の方を講師に迎えた勉強会を開催するなどしています。管理職になってもらうのが目標ではなく、仕事と家庭を無理なく両立できることも女性活躍だと思いますので、今後も取り組みを進めていきます。
また、結婚に伴い転居する場合でも、希望すれば新しい住まいの近くにある郵便局に異動できますので、途切れることなくキャリアを伸ばせます。
全国どこにでもある郵便局のネットワークを活用した、特産品の全国発送が一番の地域貢献だと考えています。稲庭うどんや季節のくだものなど、チラシを作成して注文を受け付けています。地元の方がいかに豊かになるか、ということを考えながら取り組んでいます。
また、市内の小中高生に手紙の書き方についてのテキストを配布し、授業に組み込んでもらっています。今の子どもたちは手紙を書いたことがない子が多いのですが、中学生や高校生はインターンシップのお礼で手紙を書くこともあると思いますので、その時に活用してもらえるものと思っています。
私は、秋田が一番良いところだと思っていますし、若いみなさんにも、秋田のことをたくさん知って、もっと好きになってもらいたいと思っています。
進学等で地元を離れても、できれば秋田に帰ってきて地元をけん引する存在になってほしいと思いますし、離れて暮らすことになっても秋田を応援してもらいたいですね。
社員と良好な関係を築きながらワーク・ライフ・バランスの取り組みを進めている堀川局長のお人柄が伝わるインタビューとなりました。
次は、特別養護老人ホーム平成園 施設長 栄喜 絹子さんにバトンをつなぎます。
紹介者
佐藤幸恵さん
局長はユーモアのセンスが抜群です。たまに空気が凍ることもありますが、部下とのコミュニケーションツールになっているのだと思います。仕事に対しては厳しいですが、楽しく仕事ができます。また、私たちの話を何でも聞いてくれますし、任せるところは任せてくださるので、とても仕事がやりやすいです。
いつも「社員とその家族の心と身体の健康が最優先!」と言ってくださいます。仕事もプライベートもどちらも両立していないと、すべてのパフォーマンスが上手くいかないということで、仕事の時間や内容などを率先して改善にむけて取り組んでくださいます。いつも局長自ら行動してくれるので、こちらは負けないようについていくのに必死です。
また、写真がすごく上手で、プロ並みだと思います。電車やSLの写真を良く見せてくださいます。四季島やカシオペアが湯沢に来るという情報もいち早く把握しており、それに合せて郵便局としても何かやりたいということで駅前のゴミ拾いを行いました。