ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > まちづくり > 少子化対策 > イクボスリレー > 湯沢イクボスリレーVol.10 特別養護老人ホーム平成園 施設長 栄喜絹子さん

本文

湯沢イクボスリレーVol.10 特別養護老人ホーム平成園 施設長 栄喜絹子さん

印刷用ページを表示する 更新日:2021年5月10日更新
<外部リンク>

 10回目は、堀川 司さんからバトンを受けた、特別養護老人ホーム平成園 施設長 栄喜絹子(えいき きぬこ)さんです。
 2つの施設の施設長として、職員とのコミュニケーションをどのように取られているのか等について伺いました。

風通しの良い職場にしたい

平成園とぬくもりの里たてやまの施設長をしています。平成園には介護スタッフのほか、総務、医務、厨房スタッフがいますが、介護スタッフは3交代のシフト制なので勤務時間が違うこともあり、なかなかコミュニケーションが取りづらいです。そのため、1日に何回も介護現場へ出向くようにしていますし、たてやまには週に1回ほど出向き、スタッフと話をするようにしています。
 そのほか年1回の面談も実施していますが、とにかく風通しのよい職場にしようとしています。意見が通らない、言っても変わらないような職場では、働くスタッフのモチベーションも上がらないですからね。

 栄喜施設長の写真
穏やかな雰囲気の栄喜施設長

 

休暇取得はお互いにカバーしあいながら

 女性スタッフは育児休業をほぼ全員取得しています。場合によってはパートの方を雇うこともありますが、女性の多い職場なので、「お互い様」の気持ちで、基本的にはスタッフ同士でカバーしあうようにしています。男性スタッフも、2人が1ヶ月の育児休暇を取得しています。
 また、子育て中のスタッフも多いので、家庭事情に応じた勤務ができるよう、柔軟に対応しています。昔は同居している家族が子どもの面倒を見ているのが一般的でしたが、今は別々の世帯を構え、夫婦で協力しあいながら子育てをする時代になっています。夫の協力も必要ですが、子どもが小さいうちは夜勤ができないということもありますので、働き続けられるよう、夜勤のない部署へ異動をしてもらうなど、考慮しています。
 有給休暇も、本人の誕生日や結婚記念日などをメモリアル休暇とし、取得しやすい環境づくりに努めています。シフト制だと休暇取得が難しいこともありますが、スタッフ同士で上手く調整しながら取得してもらっています。
  

スキルアップすることで活躍につなげる

 副主任以上のリーダーは6割以上が女性です。男性の多い職場だと、「女性活躍」というと取り組むべきことが多いと思いますが、もともと女性が多い職場でも、研修会等に参加してスキルアップしてもらわないと活躍に結び付けるのは難しいと感じています。
 雄勝なごみ会全体で、組織全体を把握しながら自分のチームを育てる、といった内容の研修を行っています。介護施設は認知症のケア実践研修など、様々な研修に出なければいけないので、そういった研修会を通しても、スキルが磨かれていると思います。

地域に頼られる施設でありたい 

 社会福祉法人として様々な地域貢献事業を行っていますが、その活動内容は、スタッフで構成している各委員会で企画してもらっています。例えば、認知症ケア委員会では「認知症劇」、研修委員会では「たいしたためになる教室」などを実施しています。委員会主導で実施してもらうことで、地域貢献の意識付けにつながると考えています。
 様々な職種のスタッフが働いているので、頼ったり頼られたりしながら施設が成り立っていますが、施設自体も地域に頼られる存在でありたいと、日々努力しています。

 事務所のみなさんの集合写真
「イクボス行動宣言書」を手に事務所の皆さんと

 

 これからを担う若い方へ

 私たちの仕事は「人」を相手にする仕事ですので、コミュニケーションのプロになってほしいと思っています。今の若い方たちは祖父母と同居していない方が多いので、お年寄りを知らないで就職してくる方が多く、最初は何を話せばいいのか分からないようです。相手を怒らせたり、気分を悪くさせたりしてはいけないし、相手の良さも知りながら関わっていかなければいけません。最初は一方的に言われてしまうこともありますが、自分が強くなるためにはコミュニケーション能力を高めていくことが大切なので、頑張ってほしいですね。
 でも、仕事ばかりだと疲れてしまうので、上手くワーク・ライフ・バランスをとりながら、ゆっくり成長してほしいと願っています。
 栄喜施設長のスタッフを思う気持ちが伝わるインタビューとなりました。
 次は、株式会社ロイヤルパソコンシステム 代表取締役社長 高橋一俊さんにバトンをつなぎます。

栄喜施設長の素顔を部下目線でご紹介!

うちのボスを紹介します​紹介者 簗田雄亮さん

 

 

 紹介者の写真
笑顔で施設長の話をする簗田さん

平成園で働き始めて14年になりますが、施設長とは採用の時から一緒に仕事をしてきました。話をきちんと聞いてくれ、困っていることがあればすぐに相談に乗ってくれます。仕事の話以外にも子どもの話をしたりしますし、体調が悪い時は気にかけてくれます。
 「働きやすい職場」は大切ですが、お互いに意思疎通が取れる「働き甲斐のある職場」のほうが必要だと思っています。その点で施設長は、柔らかい雰囲気で話しやすいので、「働き甲斐のある職場」になっていると思います。