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「ジェンダー」とは、生物学的な性とは違い、社会的・文化的につくられている性のことを指します。つまり、男性と女性の役割の違いによって形成された性別のことです。
例えば、「料理は女性がするもの」「仕事は男性がするもの」といった、「女らしさ」「男らしさ」という文化的に作られた意識のことを指します。こういった先入観から、ジェンダーの不平等は生まれます。
「ジェンダー平等」とは、性別に関わらず、平等に責任や権利や機会を分かち合い、あらゆる物事を一緒に決めていくことを意味しています。男性と女性は身体の作りは違っていますが、平等です。今の社会では、男性の役割・女性の役割など、個人ではなく「性別」によって生き方や働き方が決められてしまうことがあります。
世界では、法律や制度を変えたり、教育やメディアを通じて意識を高める活動を行い、社会的、文化的に作られた性別(ジェンダー)を問い直し、すべての人の人権を尊重し、責任を分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会を創るための取組みが行われています。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで150を超える加盟国首脳の参加のもと、全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。SDGs(持続可能な開発目標)は17の目標と169のターゲットで構成されていて、貧困や性別差別など分野ごとに目標が分けられおり、17の目標の一つに「5ジェンダー平等を実現しよう」があります。
目標5は性別の差別がない未来を目指し、誰しもが平等に機会を得られる世界を作ることを目標としています。
「ジェンダーギャップ指数」とは世界各国の経済・政治・教育・健康の分野で男女の違いを比べ、ジェンダー平等の程度を指数にしたもので、日本は世界156か国中116位(2022年)となっています。
市では、第4次男女共同参画計画において、多様性に富んだ活力ある社会を実現するために、すべての市民が個性と能力を十分に発揮できるとともに、人権が尊重され、尊厳を持って生きることができる社会や、男女が共に充実した職業生活、家庭生活を送ることができる社会を目指して、本市の男女共同参画社会が実現した姿、すなわち将来像は「すべての人を大切にし、心豊かに暮らすまち」とし、3つの基本目標を設定しています。
基本目標3に男女共同参画の実現に向けた基盤の整備を掲げ、国際的取組への理解の促進として、持続可能な開発目標(SDGs)の取組を推進していくことにしています。