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湯沢市を代表する方々に、おすすめの一冊をうかがいました。
「関ケ原」の決算書
山本博文
新潮社
天下分け目の戦いである「関ヶ原合戦」について、何にいくらのお金がかかったのかという視点で紐解いていくものです。
戦いに必要な物資や食料の調達資金、運搬にかかる経費などを現在の貨幣価値に換算し、大名の財政力やお金の使い方が勝敗を左右する重要なポイントとなっていることを解説しています。
歴史をちょっと違った角度からとらえることによって、物事はさまざまな見方があるということを教えてくれるおすすめの一冊です。
【湯沢・雄勝図書館、稲川カルチャーセンター、皆瀬生涯学習センターで貸し出しできます】
ながい坂
山本周五郎
新潮文庫
何年間ぶりに再びページを開きました。
下級武士の家に生まれた主人公、阿部小三郎が下積みから一歩一歩努力を重ね、人生というながい坂を登っていく物語です。
この作品には現代の生活のいろいろな場面に置き換えても、感じ方、考え方、人との接し方等教えられる点が多くあります。
「人の一生は長いものだ。一足跳びに山の頂点へ上がるのも、一歩一歩としっかり登っていくのも、結局は同じことになる。」
心に残った言葉の一つです。
【湯沢・雄勝図書館、稲川カルチャーセンター、皆瀬生涯学習センターで貸し出しできます】