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はちまんじんじゃしゃでん
1棟
市指定/建造物
昭和39年3月26日
湯沢市字内舘山16番地
八幡神社氏子
明治14年(1881)
木造 平屋建 寄棟造 鉄板葺
この社殿は、明治14年(1881)9月20日、東北御巡幸中の明治天皇が、御宿泊された際の行在所(あんざいしょ)を移築したものである。
行在所は、当時の郡役所の敷地内(現市役所駐車場)に建てられ、内部には12畳敷の玉座や床の間などがあり、また前面の庭園には築山、花園、噴水のある池もつくられた。
八幡神社は、佐竹南家(さたけみなみけ)三代義種(よしたね)が常陸国(ひたちのくに)(現茨城県)から奉遷したと伝えられる由緒ある神社であるが、文政(ぶんせい)二年(1819)の大火で社殿を失い、以来再建されていなかった。明治15年(1882)、佐竹南家十六代義隣(よしちか)を発起人とする八幡神社の再建をはかる人々により、この行在所が社殿として移築保存された。