本文
右隻
左隻
はせどうかっせんずびょうぶ
六曲1双
市指定/絵画
昭和44年12月19日
湯沢市内町
個人
江戸時代中期
紙本著色
これは、慶長(けいちょう)五年(1600)の関ヶ原の合戦における地方戦のひとつ、長谷堂城(山形市西方)での戦いを描いたものである。
右隻には、長谷堂城を背に守る最上軍と、攻め入る上杉軍の直江山城守兼続(なおえやましろのかみかねつぐ)らの姿が描かれている。左隻には、関ヶ原において西軍が敗れたとの知らせが入り退却する上杉勢と追撃する最上軍が描かれ、画面中央には鉄の指揮棒をふるい猛追する大将最上義光(もがみよしあき)の姿がある。
作者は『奥羽永慶軍記』を著わした戸部一憨斎正直(とべいっかんさいまさなお)と伝えられる。