本文
ようりゅうかんのんず
1幅
市指定/絵画
昭和44年12月19日
湯沢市金谷字水尻
金谷町内会
江戸時代中期~後期
縦154.3センチメートル 横65.1センチメートル 紙本著色 金泥
この仏画は、観音菩薩(ぼさつ)の三十三応現身(おうげんしん)の一つで、柳の枝を手に持ち人々の病苦を治癒する楊柳観音を描いたものである。踏割蓮華座上(ふみわりれんげざじょう)に立ち、右を向き右手に楊柳(柳の枝)を持ち、左手に持つ水差しに浸す。
焼損により、本紙上部が大幅に欠失しているものの、華麗な彩色金泥(きんでい)が施され、往時の姿の一端をしのぶことができる。
佐竹東家(さたけひがしけ)の菩提寺である久保田の白馬寺(はくばじ)二十七世円成大輝和尚(えんじょうだいきおしょう)から出身の金谷(かなや)村に授けられたと伝えられる。