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院内番所絵図

印刷用ページを表示する 更新日:2020年9月25日更新

院内番所絵図の写真

よみがな

 いんないばんしょえず

員数

 1幅

指定/種別

 市指定/絵画

指定年月日

 平成8年12月24日

所在地

 湯沢市清水町二丁目

所有者

 個人

時代・年代

 江戸時代 弘化四年(1847)

概要

 縦34.2センチメートル 横86センチメートル 絹本著色

 この図は、江戸時代後期の院内口留番所(くちどめばんしょ)の様子を描いたものである。作者は、京都四条派画家山脇東暉(やまわきとうき)門下生の大角南耕(おおすみなんこう)である。
 門周辺には柵がめぐらされ、一段高いところに位置する役所には五本骨扇紋(ごほんぼねおうぎもん)の幕が張られている。役所には槍や刺又(さすまた)を立て、その下に笠を脱ぎ膝をついて役人を待つ通行人の姿が描かれているなど、当時の領境の番所の様子を知る貴重な資料である。
 近世の関所は江戸幕府により設置された関所施設をいうが、秋田藩では主要な番所を関所と呼んでいた。寛政(かんせい)四年(1792)、公儀の関所以外はすべて「境目(さかいめ)口留番所」とするよう通達があり、以後関所呼称をやめている。