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写真提供 秋田県教育委員会
もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう
1躯
県指定/彫刻
昭和53年2月14日
湯沢市上院内字町後95番地
愛宕神社
江戸時代(17世紀中頃)
像高189センチメートル スギ材 一木造
円空(えんくう)作の等身像。左手に宝瓶(ほうびょう)を捧げ、右手は掌(たなごころ)を見せて垂下(すいか)している。頭上の化仏(けぶつ)は中央に如来を丸彫りし、周りに眷属(けんぞく)を厚く内彫りしている。背面は平面に整えられていて、梵字(ぼんじ)が墨書されている。
円空は美濃国(みののくに)(現岐阜県)の人で、蝦夷地(えぞち)にまで足を運び独特な彫技を各地に残した、近世の彫刻僧の代表的な人物である。秋田での造像は江戸時代前期(17世紀中頃)と考えられている。