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伝千手観音菩薩立像

印刷用ページを表示する 更新日:2020年9月25日更新

伝千手観音菩薩立像の写真

よみがな

 でんせんじゅかんのんぼさつりゅうぞう

員数

 1躯

指定/種別

 市指定/彫刻

指定年月日

 昭和43年12月23日

所在地

 湯沢市杉沢字野々沢山30番地

所有者

 杉沢町内会

時代・年代

 平安時代(11~12世紀中頃)

概要

 像高253.5センチメートル カツラ材 一木造

 この像は普門寺(ふもんじ)の観音堂に安置されている。条帛(じょうはく)、天衣(てんえ)、裳(も)を着用し、単髻(たんけい)で天冠台は無文。伝承並びに左右に残る脇手取付跡、真手(しんしゅ)が合掌手であったと推測されることから千手観音と推定される。なお、現存する脇手はいずれも後補のものである。
 戦国時代に兵火を受けたと伝えられ、全体に朽損が甚大で、面相等、当初の彫刻面に不明が多いものの、肉身の分節を明瞭に表さず、広い肩幅、横広がりの体躯(たいく)等量感のある雄偉な姿を示し、均整のとれた体躯、量感を示しつつ抑制の効いた穏和な作風から、制作年代は平安時代(11~12世紀中頃)とみられ、頭部を大きく傾けている点から霊木化現仏と推定される。