本文
みろくだいぶつぞう
1躯
市指定/彫刻
昭和47年5月29日
湯沢市関口字関口156番地
香川寺
江戸時代(18世紀)
総高485センチメートル 関口石(砂岩) 彫眼
宝髻(ほうけい)を結い、条帛(じょうはく)、裳(も)を着用する。腹の前で定印(じょういん)風に両手を組み、その上に宝塔(ほうとう)をのせる。関口石と称される砂岩を使用しており、長く風雨にさらされていたため風化が著しい。
この像は、江戸力士四ツ車大八(よつぐるまだいはち)が、大関昇進を祈願して浅草金龍山浅草寺(せんそうじ)に奉納するため、関口の石工理兵衛(りへえ)に制作を依頼したものである。完成はしたものの、丈六の石仏を運ぶ舟が無く、そのまま放置されていたものを香川寺(こうせんじ)境内に移し安置したといわれる。関口石の代表的な作品の一つであり、関口の石工の歴史を物語る貴重な資料である。