本文
くろうるしぬりこんいとおどしごまいどうぐそく
1領
市指定/工芸
昭和56年5月22日
湯沢市内町
個人
桃山時代
これは、最上家臣楯岡豊前守満茂(たておかぶぜんのかみみつしげ)着用の具足と伝えられる。
黒漆塗の兜に地蔵菩薩(ぼさつ)を表す梵字(ぼんじ)の前立(まえだて)を付ける。全体に黒を基調とし、胴・袖・草摺(くさずり)・佩楯(はいだて)の札板(さねいた)や籠手(こて)などに黒漆を塗る。
文禄(ぶんろく)四年(1595)、最上勢の侵攻によって湯沢城ほか雄勝の諸城は落城し、翌年楯岡満茂が湯沢城主となって雄勝を支配した。慶長(けいちょう)七年(1602)、佐竹(さたけ)氏の秋田転封により由利赤尾津(ゆりあこうず)へ移るにあたり、縁のあった所蔵家に遣わしたものと伝えられる。
黒漆塗紺糸威五枚胴具足の大きな回転画像<外部リンク>