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松岡焼染付大皿

印刷用ページを表示する 更新日:2020年9月25日更新

松岡焼染付大皿の写真1松岡焼染付大皿の写真2

よみがな

まつおかやきそめつけおおざら

員数

1枚

指定/種別

市指定/工芸

指定年月日

昭和42年5月30日

所在地

湯沢市松岡字坊中

所有者

個人

時代・年代

江戸時代 安政二年(1855)

概要

直径36.7センチメートル

 白磁に藍色で、見込み中央に蛸唐草(たこからくさ)等を独創的に描き、周囲に波模様を配する。高台(こうだい)内には「安政(あんせい)二年卯十一月松岡製」の銘がある。作者は当時の松岡窯の主工野田宇吉(のだうきち)と推測される。
 松岡焼は、松岡鉱山が不振となった折、打開策として天保(てんぽう)(1830~44)から安政年間(1854~60)にかけて、阿仁鉱山から製陶師を招いて焼き始めたといわれる。そこに津軽弘前の陶工山形弥惣兵衛(やまがたやそべえ)(1798~1860)が移住し、佐竹南家(さたけみなみけ)に抱えられ松岡窯を創設した。
 陶工宇吉は肥前(ひぜん)(現佐賀県)の人で、傑出した技量を持ち、南部藩に招へいされたが天保の飢饉(ききん)によって解雇され、各地を放浪したのち松岡に入り主工となった。松岡窯の閉山後は平鹿郡吉田村中山に移り中山焼を継承した。

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