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日吉神社厨子

印刷用ページを表示する 更新日:2020年9月25日更新

日吉神社厨子の写真

日吉神社厨子の写真2日吉神社厨子

よみがな

 ひよしじんじゃずし

員数

 1基

指定/種別

 市指定/工芸

指定年月日

 平成17年2月17日

所在地

 湯沢市川連町字下山王126番地外

所有者

 日吉神社

時代・年代

 明治28年(1895)

概要

 高さ181センチメートル 幅148センチメートル 奥行91センチメートル

 明治28年(1895)に、川連(かわつら)漆器の蒔絵師(まきえし)加藤駒吉(かとうこまきち)らによって作られた大舘日吉神社の厨子である。
 切妻造で、厨子全体に漆、金箔を施し、兎(う)の毛通(けどお)しに鳳凰(ほうおう)をあしらう。厨子両脇には、蒔絵師加藤駒吉が「猿猴捉月(えんこうそくげつ)」の図を描いている。厨子左側面には桜の枝に腰掛ける3匹の猿が、右側面には次々と手足をつかみながら水面(みなも)に写る満月を取ろうとする3匹の猿がそれぞれ描かれている。その上には「鳳凰に唐草」、正面欄間には沈金で「月に菊唐草」の蒔絵を施す。
 当時、川連では、石川県輪島から沈金や漆工の師を招いて輪島塗の講習会を開催するなど技術向上に努めていた。
 近代における川連漆器の技術の粋(すい)を尽した作品である。