本文
さたけよしまさしょ じしゅう
1幅
市指定/書跡・典籍
昭和47年5月29日
湯沢市佐竹町1番1号
湯沢市
江戸時代 寛政十年(1798)
縦56.5センチメートル 横127センチメートル 紙本墨書
この堂々たる「時習」の二文字は、秋田藩九代藩主佐竹義和自筆の書であり、論語「学而時習之(学びて時に之を習う)」を出典とする。
寛政(かんせい)六年(1794)、湯沢に藩校の下部機構である郷校が創設され、寛政十年(1798)二月に内舘町に独立校舎が完成した。同年三月二十九日、江戸へ上る途中、休憩のため佐竹南家(みなみけ)御屋敷に入られた義和公から、郷校に対しこの額が贈られた。そして、額の文字にちなんで、湯沢郷校は「時習書院」と名付けられることになった。
なお、時期は定かでないが、この扁額は軸装に改められている。