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鐙田遺跡出土土偶

印刷用ページを表示する 更新日:2021年12月2日更新

鐙田遺跡出土土偶の写真1
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鐙田遺跡出土土偶の写真2
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よみがな

あぶみでんいせきしゅつどどぐう

員数

2点

指定/種別

県指定/考古資料

指定年月日

平成23年3月22日

所在地

秋田市金足鳰崎字後山52番地 秋田県立博物館
(出土地 湯沢市松岡字鐙田127番地)

所有者

湯沢市

時代・年代

縄文時代晩期

概要

  1. 高さ21.8センチメートル 幅18.5センチメートル 厚さ10.6センチメートル
  2. 高さ16.0センチメートル 幅20.5センチメートル 厚さ7.8センチメートル

 この2点の土偶は、昭和48年(1973)に、松岡字鐙田地内で、圃場(ほじょう)整備中に発見された縄文時代晩期の土偶で、特徴的な髪の表現から結髪(けっぱつ)土偶と呼ばれる。
 1.の土偶は、両腕は抽象的に表現し、左足先を欠損する。頭部や肩、足先に赤い顔料が付着している。平坦で、斜め上を向いた顔には、小さな窪みに刻みを巡らせて目と口が表現され、両耳には小さな孔がある。粘土のはがれた痕跡から、眉と鼻は粘土で表現されていたと分かる。下半身には毛皮のようなはきものが表現され、つま先には沈線で指が表現されている。特徴的な髪型は、頭上で2つの環を描くように結い上げられている。
 2.の土偶は、上半身が残されており、顔の表現や肩が強く張る姿は1.と共通する。腕は小さく簡略化されている。胸に粘土のはがれた痕跡があり、本来は乳房の表現があったと考えられる。腹部には孔のある突起で臍(へそ)が表現されている。
 どちらも沈線で単純な直線的文様が描かれており、縄文時代晩期末葉の特徴を示している。 

 

360度回転画像

鐙田遺跡出土土偶1


鐙田遺跡出土土偶1の大きな回転画像<外部リンク>

鐙田遺跡出土土偶2


鐙田遺跡出土土偶2の大きな回転画像<外部リンク>

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