本文
土器類
石器類
赤漆を塗った櫛
あぶみでんいせきしゅつどのいぶつ
市指定/考古資料
昭和51年5月7日
秋田市金足鳰崎字後山52番地 秋田県立博物館
(出土地 湯沢市松岡字鐙田127番地)
湯沢市
縄文時代晩期
これらの遺物は、昭和48年(1973)に松岡字鐙田地内で圃場(ほじょう)整備中に発見されたものである。
土偶、土版、玉類、耳栓、櫛(くし)、完型土器などの他、クルミをはじめとする自然遺物も多く確認された。
鐙田遺跡は、河川を中心に、その周辺で竪穴住居を設置する一方、祭祀(さいし)的区域もしくは生活のために何らかの作業を行う特定の場所として使用されたと考えられる。これらの発見は、低湿地に形成された遺跡として、また縄文時代晩期末葉を研究するうえで貴重な資料である。
なお、この遺跡から出土した結髪(けっぱつ)土偶2点は、平成23年(2011)に県指定有形文化財(考古資料)に指定されている。