本文
ゆざわえず
1鋪
市指定/歴史資料
昭和39年3月26日
湯沢市内町
個人
江戸時代 享保十三年(1728)
縦153センチメートル 横418センチメートル 紙本著色
この絵図は、佐竹南家(さたけみなみけ)の御抱え絵師遠藤昌宅(えんどうしょうたく)の筆によるもので、藩庁に提出された絵図の控えと位置づけられる。
南家の御屋敷を中心に、南北に広がる武家の屋敷割が詳しく表わされ、武士の氏名のほか、それぞれの屋敷の間口と奥行の間数も記されている。また、寺社や札場、辻番所(つじばんしょ)、蝋絞所(ろうしぼりしょ)などの施設をはじめ、道路、水路、耕地なども詳しく描かれ、給人町の様子を知る資料である。
なお、『佐竹南家日記』(県指定有形文化財)には、享保(きょうほう)十三年(1728)六月五日、藩庁から絵図の提出を命ぜられ、同月七日調査に着手したこと、十一月十日には完成に至って絵師昌宅に褒美が下されたことが記録されている。