本文
きゅうやまだはちまんじんじゃししがしらいっとうおよびほこひとふり
県指定/有形民俗文化財
平成3年3月19日
湯沢市山田字上ノ宿
個人
南北朝時代 永和二年(1376)
獅子頭 高さ29.5センチメートル 幅36センチメートル 奥行38.5センチメートル
鉾 長さ181センチメートル
この獅子頭は、山田八幡神社に納められていたもので、昭和30年代までは旧暦8月に獅子まわしが行われていた。
木造漆塗で、頭部内側には「永和(えいわ)二年 丙辰(ひのえたつ)六月八日 生年六十六 貞遍(じょうへん)作之」の銘文があり、南北朝時代の作であることを示し、県内最古の獅子頭である。塗り直しを経ているものの、制作当初に書かれたとみられる銘を写したものであることが赤外線調査によって確認されている。貞遍は吉野の僧と伝えられる。
木製の鉾には、十一面観音が取り付けられた懸仏と翁の面が取り付けられている。獅子頭と同じ人物が制作したと伝えられ、獅子まわしの際に先導役である「面かぶり」がつけて歩き、獅子が荒れた時、その面で獅子を撫でまわしてなだめたという。
旧山田八幡神社獅子頭の大きな回転画像<外部リンク>