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末広町
栄町
緑町
かしままつり
市指定/無形民俗文化財
県記録選択/無形民俗文化財
平成3年3月5日
湯沢市岩崎
末広町、栄町、緑町
このまつりは、岩崎地区の三町内(末広町(すえひろちょう)、栄町(さかえちょう)、緑町(みどりちょう))で行われているものである。
それぞれ高さ4m前後の藁(わら)人形を作って村境に祀(まつ)り、疫病退散や家内安全、五穀豊穣を祈願してきた。この藁人形を「鹿嶋様」と呼び、毎年春と秋の2回、全戸から人形の材料となる稲藁と初穂を持ち寄って衣替えをし、お祭りをしてきた。
近年、交通事情等による鹿嶋様の設置場所、衣替えの回数の減少、材料の調達方法など変わってきているものの、鹿嶋信仰の一端をうかがわせる祭りの形態や人形製作の技術、工程等は、古来より地域住民の間で継承されてきたものである。
骨組み以外は全て稲藁で作られるほか、各部品の製作についても、稲作農業の中で培われてきたものの応用であり、この地方特有の生活文化を表現したものといえる。
平成23年(2011)3月、県記録選択無形民俗文化財に選択されている。