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南方から全景をのぞむ
畝状堅堀群
おのじょうし
市指定/史跡
平成12年10月26日
湯沢市泉沢字古館
湯沢市
鎌倉時代~桃山時代
指定面積37,090平方メートル
小野城は、小野地区泉沢(いずみさわ)の雄物川左岸、標高210mの丘陵地帯に築かれた中世の山城である。
城の直下を雄物川が流れ、南と東は急峻な崖で自然の要害となっている。主郭西側の尾根鞍部には3条の堀切(深さ10m、2m、2m)と、これに連続する竪堀(たてぼり)を配し、北東の緩斜部には空堀や竪堀で補強する。主郭は4,000平方メートルの広さをもち、市内の平野部を一望できる。
小野城は、鎌倉時代に雄勝(稲庭)に入った小野寺(おのでら)氏が、院内法領館(ほうりょうだて)の三浦(みうら)氏の押さえとして重臣姉崎四郎左衛門(あねざきしろうざえもん)を居城させたと伝えられる。
文禄(ぶんろく)二年(1593)、城主町田長右衛門(まちだちょうえもん)のとき最上勢の攻撃を受け落城した。