本文
せきぞうにおうぞう
2躯
市指定/彫刻
平成30年8月8日
湯沢市松岡字聖ヶ沢地内
坊中自治会
正徳6年(1716)
総高 阿形像209.2センチメートル 吽形像226.3センチメートル
この仁王像は松岡の白山神社へ向かう道中に存在する。継ぎ目の無い一材製で、用材は関口石と考えられる。
太造りの頭体幹部で、胸、両腕、腹、脚部の量感をとくに誇張する。刮目する表情、大きく厚い掌、力を籠め大きく開いた両脚、大きな足先などは仁王の威相と力強さをあらわし、量感の誇張と相まって、像に緊張感と力感を生み出す。一方、ユーモアを感じさせる顔立ちは個性的であり、見所といえる。
手を閉じている左方の像が阿形像、手を開いている右方の像が吽形像である。阿形像の背面には正徳6年(1716)の銘文が刻まれている。