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顧空庵

印刷用ページを表示する 更新日:2020年9月25日更新

顧空庵の画像

よみがな

 こくうあん

員数

 1棟

指定/種別

 国登録/建造物

登録年月日

 平成31年3月29日

所在地

 湯沢市湯ノ原一丁目

所有者

 法人

時代・年代

 昭和28年(1953)
 平成19年(2007)移築

概要

 木造平屋建、金属板葺、建築面積55平方メートル

 顧空庵は、昭和28年(1953)、東京都世田谷区上野毛に白井晟一の設計によって建築され、雑誌等で試作小住宅と呼ばれた建物である。平成19年(2007)、湯沢市に移築された。
 外観は、切妻造の木造平屋建で、外壁はモルタルの上に漆喰を塗って仕上げている。内部は、東側の玄関より入り、右手に便所、三帖室、左手に浴室、台所、洗面脱衣室がある。奥には、一体の空間である勉強室と四帖半の和室が、丸柱と袖壁を介して緩やかに分けられている。
 効率的な平面計画と規格材の利用によりローコスト化を図りつつ、仕上げ材の選択や空間構成を工夫することで、小規模ながら豊かな住環境を実現している。
 建築時期の時代背景を投影しながらも、白井の思想やアイディアがよくあらわれた建築であり、構造材のほとんどが当初のもので保存状態も良く、現存する白井の住宅建築として貴重である。

関連マップ

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