本文
正面
右横
ししがしら
1頭
市指定/彫刻
令和7年6月13日
湯沢市三梨町
個人
天文2年(1533年)
この獅子頭は、三梨町の所有家に伝わる獅子頭である。
全体に黒漆を塗り、口、鼻、目などの周囲を朱漆で仕上げ、目と歯は金泥を塗る。目を突出させ、鼻を高く表現している。口周りには植毛痕が確認できる。頭頂部には「天文二年大ノ二月吉 一□□※」と朱塗銘がある。室町時代後期の代表的な獅子頭に比して、口周りなどの縁辺部に一部省略された表現も見られるが、紀年銘から天文二年(1533)に制作されたと考えられます。
本資料は、所有家が陸奥国(むつのくに)三春にいた当初より所有し、江戸時代秋田に移り住んで以降も代々保存し、まつられてきたと伝えられる。
本資料は、市内に現存する室町時代の紀年銘がある獅子頭として貴重である。
※□□は不明文字