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はだちいせきしゅつどこくようせきせいいしやり
1点
市指定/考古資料
令和8年7月8日
湯沢市駒形町
個人
縄文時代前期から中期前葉
全長149.4mm・幅39.1mm・厚さ9.6mm
羽立遺跡は、八面(やつおもて)集落の北方に位置する。東方の奥羽山脈から西流して皆瀬川に合流する黒沢川が形成した東福寺扇状地の扇端付近に立地し、標高は約120mである。
昭和以前から石器等が出土しており、令和3年、土地所有者からの情報提供に基づき、市教育委員会の現地調査を経て、新発見の遺跡として周知された。
本石槍は、昭和初期に畑で採集され、土地所有者の家で大切に保管されていたものである。
平面形は左右対称の柳葉形で、長軸中央付近が最大幅となる。基部端に茎(なかご)状の突起がある。全体に非常に薄いつくりである。石材は黒曜石である。大型の剥片を素材とし、表裏両面の全面に直接打撃法による二次加工が施されている。上半部の両側縁から先端には、微細な剥離痕や潰れが認められる。
基部に突起のある石槍は、大仙市上ノ山2遺跡(2はローマ数字)の有撮石器や山形県押出(おんだし)遺跡の押出型ポイントが知られているが、本石槍の形態は、いずれとも異なっている。
なお、本石槍の黒曜石の産地は、蛍光X線分析の結果、北海道の置戸所山(おけとところやま)であることが判明している。
本石槍は、類例のない形態の完形品で、縄文石器研究にとって貴重な資料であるとともに、縄文時代の石材の広域流通の状況や、本地域における人の交流等を考えるうえで非常に重要な考古資料であり、有形文化財に指定して保存を図るものである。