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皆さんの近所にピンクのエプロン(男性は青)をしてみそ汁の塩分を測ったり、野菜料理を広めている人はいませんか?その正体は食を通した健康づくりの研修を受けた食のボランティア、食生活改善推進員です。「食改さん」を愛称として自分や家族、地域を健康にするために日々活動しています。近所の料理好きなあの人も食改さんかもしれませんね。
食生活改善推進員は、「私たちの健康は私たちの手で_伸ばそう健康寿命つなごう郷土の食_」をスローガンに地域の方々の食を通した健康づくりを推進するボランティアです。厚生労働省管轄の一般財団法人日本食生活協会が母体となる全国的な組織で、全国に協議会があります。秋田県でも多くの市町村が協議会に加盟し、推進員が活動しています。詳しくは秋田県食生活改善推進協議会ホームページ<外部リンク>をご覧ください。
湯沢市食生活改善推進協議会では湯沢・雄勝・稲川・皆瀬の4支部に分かれ、64人の推進員が地域で活動しています。
食改さんは「家族」、そして「お隣さん、お向かいさん」へと働きかけ、仲間と一緒に地域ぐるみのよりよい食習慣の実践を目指しています。その活動を通して地域の交流を深め、人と人とのつながりの輪を広げる役割を担っています。
食改さんは健康寿命延伸のために年代別の食の健康に関する取組を行っています。また、地域の子どもから高齢者まですべての世代で健全な食生活を実践できるように食事バランスガイドの普及、地産地消、郷土料理や行事食、食文化の継承といった食育活動を行っています。
湯沢市の食改さんは研修会で食と健康に関する正しい知識を習得し、その知識や技術を地域の方々に伝えています(伝達活動)。地域の集まりで話や調理実習をしたり、地域や家庭に伝わる郷土料理を若い世代に伝えたり、市が行う健康づくり事業に協力します。
ほかにも日本食生活協会が定めたテーマのもと以下の事業を行っています。
食生活改善推進員は戦後の栄養不足を改善するための婦人の会として全国で立ち上がり、時代に合わせて地域での食の健康づくりを行ってきました。最近では男性会員の加入により、地域の食を通じた健康づくりの輪がますます広がることが期待されています。詳しくは一般財団法人日本食生活協会ホームページ<外部リンク>をご覧ください。
湯沢市では旧雄勝町と旧稲川町で平成4年から、旧湯沢市では平成12年から活動しています。平成17年の合併によって湯沢市食生活改善推進協議会となり、これを機に皆瀬地区に支部が誕生し、全4地区での活動が始まりました。現在もそれぞれの地区の特徴を生かした活動をしています。
食に興味のある方は以下の手順で男女問わず食改さんになることができます。
湯沢市の養成講座では1年間のスケジュールで講話・実技・調理実習を通して食と健康に関する知識や運動、湯沢市の健康課題などを20時間で学びます。
令和7年度の受講生の募集は終了しました。
さばのねぎソース(2人分)
材料 | 分量 |
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さば | 半身1枚(約200g) |
片栗粉 | 大さじ1 |
サラダ油 | 適量 |
長ねぎ | 15cm程度 |
調味料A | |
しょう油 | 小さじ4 |
砂糖 | 小さじ1 |
穀物酢 | 小さじ2 |
ごま油 | 大さじ2分の1 |
栄養価(1人分)
食改さんのひとこと
ゆでブロッコリーや人参を添えると彩りがよくなります。魚は煮魚か焼き魚が多くなってしまうので、簡単にいつもとは違う味付けになるように工夫しました。ねぎソースは豚しゃぶや水餃子、蒸し魚などにかけてもおいしいです。
管理栄養士のひとこと
香味野菜であるねぎとごま油の風味と、揚げ焼きにした香ばしさで魚臭さを感じずに食べることができます。レタスやスライスオニオンなどフレッシュな野菜と酸味のあるソースがよく合います。さばは手に入りやすい塩さばでも代用可能です。その場合は、塩抜きをしたり、ソースの調味料を減らして水を加えたりして食塩量が多くならないようにしてください。