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9月は「健康増進普及月間」「食生活改善普及運動月間」です。
厚生労働省では国民の健康づくりの実践を促進するために毎年9月に上記2つの月間を連動して実施しています。
健康寿命とはWHO(世界保健機関)によって提唱された平均寿命から寝たきりや認知症などの介護状態にある期間を差し引いた、日常生活に制限のない期間の平均です。平成30年の湯沢市の健康寿命は男性78.65歳、女性83.25歳です。
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平均寿命(歳) |
健康寿命(歳) |
平均寿命と健康寿命の差 |
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男性 |
女性 |
男性 |
女性 |
男性 |
女性 |
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湯沢市 |
79.81 |
85.69 |
78.65 |
83.25 |
1.16歳差 |
2.44歳差 |
秋田県 |
79.86 |
86.58 |
78.35 |
83.16 |
1.51歳差 |
3.42歳差 |
出典:令和3年7月 秋田県健康福祉部健康づくり推進課
「平成24年度厚生労働科学研究費補助金による健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究班」が作成した「健康寿命の算定方法の指針」に基づき算定
平均寿命と健康寿命の差が大きくなると、介護が必要な期間が長くなりQOL(生活の質)の低下や医療費・介護給付費などの社会保障負担が大きくなるといった問題が生じます。湯沢市の平均寿命と健康寿命の差は県と比較して低い値となっています。今後も、健康寿命を維持し、延ばすためには疾病の早期発見・早期治療に加え、病気にならない生活が大切です。
生活習慣病を予防するための運動は「歩く」だけで十分に効果があります。特に早歩きはその効果が科学的に実証されています。男性では9000歩、女性では8000歩が目安と言われていますが、日本人の平均歩数と比べるとあと1000歩足りません。1000歩は歩く時間にすると約10分です。いつもは車を使ってしまう道のり、ちょっと歩いてみませんか?
スマートライフプロジェクトでは近畿大学准教授の谷本先生が運動不足を解消できる体操プログラムを動画で紹介しています。
おうちで+10超リフレッシュ体操<外部リンク>
生活習慣病の予防のためにはバランスの良い食事が大切です。
特に生活習慣病の予防には野菜が効果的です。日本人は1日250g程度の野菜を食べているため、必要量にはあと70g足りません。70gはお浸しでは小鉢1皿分、野菜炒めなら皿半分、トマトだと半分くらいです。
スマートライフプロジェクトでは野菜を使った簡単レシピを紹介しています。
食育バランス教室<外部リンク>
野菜の摂取のほかに大切なことが、「減塩」です。秋田県民は1日で11.2gの塩分を摂取しており(県民健康・栄養調査平成28年)、市の目標量8g未満を大きく上回っています。塩分の過剰摂取は、高血圧や胃がんの発症率を高めます。さらに高血圧は、心疾患や脳血管疾患の発症につながります。湯沢市の死因の上位が、がん(胃がんが上位)、心疾患、脳血管疾患となっているため、減塩を意識した食生活が必要です。
秋田県では健康寿命延伸を目指して、減塩とプラス野菜・果物をキーワードにした秋田スタイル健康な食事<外部リンク>を推進しています。
また湯沢市では管理栄養士が食に関する健康情報とレシピを定期的に更新しています。おいしく健康づくりをご覧ください。
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係していることがわかっています。
【厚生労働省】e-ヘルスケアネット 喫煙について<外部リンク>
タバコから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にも、ニコチンやタールはもちろん多くの有害物質が含まれています。本人は喫煙しなくても身の回りのたばこの煙を吸わされてしまうことを受動喫煙と言います。受動喫煙との関連が「確実」と判定された肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患については、わが国では年間約1万5千人が受動喫煙で死亡しており健康影響は深刻です。また、妊婦は喫煙や受動喫煙よって低体重児や早産のリスクが上昇します。
出典:厚生労働省 健康局 健康課編 禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版より
受動喫煙対策について詳しく知りたい方へ 【厚生労働省】なくそう!望まない受動喫煙。<外部リンク>
睡眠は健康増進・維持に不可欠な休養活動であり、睡眠が悪化することで様々な疾患の発症リスクが増加し、寿命短縮のリスクが高まることが指摘されています。そのため、睡眠の量(睡眠時間)と質(睡眠休養感)を十分確保することが重要になります。年代や生活習慣に応じた睡眠環境を見直してみましょう。
あなたの睡眠の質は大丈夫ですか?<外部リンク>