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令和4年3月17日に高校生による市長への提言が市役所本庁舎で開催され、湯沢高等学校と湯沢翔北高等学校の生徒代表者23人が、総合学習の授業の時間でまとめた市で取り組むべき施策を市長へ提言しました。
「市長への提言」事業は若者が地域への理解を深め、郷土愛を育むことを目的に実施しているWakamono体験事業の一環として、高校生自らが地域課題を探り、若者の視点で課題解決に向けた活動を通じて、まちづくり活動や地域活性化施策などに興味・関心を持つきっかけづくりを狙いとしており、今回で2回目の開催。
当日は市長、副市長、教育長、市幹部職員、市議会議員が参加し、ファシリテーターのゆざわ-BIZ藤田啓太センター長の進行により、各高校6グループによる提案発表が行われ、発表テーマである少子高齢化、地域防災、若者の地元就職、観光の充実などの観点から、今後の市政運営について意見交換を行いました。
《概要》
湯沢市の行っている保育サービスをもっと知ってもらい、さらに発展させることで、湯沢市の少子化対策に繋がるのではいかと考え、湯沢市の現在の保育施策と、他の地域の保育施策の比較、また、湯沢高校1年生の保護者に保育施策の認知度アンケートを行った。
《提言》
保育サービスをより分かりやすく知ってもらうため、出産前と出産後で必要と思われる子育て支援の情報をまとめたパンフレットを作成し配布する。
企業版ふるさと納税を活用して、湯沢市の金銭面の支援の充実、発展させる。
資料1【湯沢市の少子化を止めるために】 [PDFファイル/907KB]
資料2【出生届時のパンフレット】 [PDFファイル/300KB]
資料3【母子手帳配布時のパンフレット】 [PDFファイル/284KB]
《概要》
東日本大震災による死者は、30歳未満の若い人の死者が少なく、年齢が上がるにつれて増えている。このことから、若い人は素早く避難に対応できるため、死者が少ないと考察した。災害に対する意識調査を実施し、意識が足りない部分を明確にし、私達がその部分を市民に呼びかけることで、意識が向上し、被害の軽減につながるのではないか。
《提言》
学習段階に応じて、小・中・高校生向けのクイズ、ポスター、防災マニュアルを作成し教育に取り入れ防災力を高める。災害に対する正しい知識を持ち、高齢者など周りの人の避難に貢献できる人材育成を行っていく。
資料1【災害に対する地域防災力を高めるためには】 [PDFファイル/1.16MB]
資料2【高校生向け防災マニュアル】 [PDFファイル/266KB]
《概要》
湯沢市に住む高齢者のために地域で交流する機会を設けると孤立が解消され、地域の意識を高めることができるのではないかと考えた。湯沢市での交流の場の現状から、どのような交流の場が高齢者にとってより良いのか調べるため、冬休み中に稲川のスーパー内にある交流の場でお話を伺ったり、他県の孤立する高齢者に向けた取り組みを調べた。
《提言》
高齢者の方と交流する小規模な交流スペースを人が集まる場所に設ける。
高校生ボランティア(地域活動情報隊)として、単独世帯訪問、地域活動をお知らせするチラシ配りを行い、高齢者との関わりを持つ。
資料【孤立する高齢者を見守り、支えるために地域でできることは】 [PDFファイル/907KB]
《概要》
湯沢市の人口減少、少子高齢化の問題から、若者の地元就職率を上げることが人口増加や地域活性化につながるのではないかと考え、秋田県や本校3年生の就職状況や本校の2年生に県内就職か県外就職のどちらかを希望しているか、また地元就職した先輩方へのアンケート調査を行った。この結果から、地元で働くことへの若い世代の理解不足が見えてきた。中高生を対象としたこれからの自分の働き方を考える若い世代に向けて、地元で働くことの良さ・可能性を伝える事業が今以上に必要と考える。
《提言》
湯沢市の若者の地元離れの減少のため、中高生を対象とした手軽に地元企業の情報を入手でき、必要な時に見返すことができるホームページを作成し、地元で働くことへのメリットを伝えていく。
資料【地元就職の割合を上げるために】 [PDFファイル/476KB]
《概要》
市の会議に参加した経験や小学校から高校までの探求活動から、湯沢市の観光事業が知れ渡っていない、湯沢の良さが発信できていないと感じた。湯沢市の観光資源や観光者数、湯沢と他県の観光サービスを調査し、メリットやデメリットを把握した。調査結果から観光サービスにとって大事なことは、リピーターを増やす効果、湯沢がたくさん知れ渡ることなどが必要と感じ、より満足度の高い観光を実現し、湯沢市の良さを伝えるリピーターや「湯沢市のファン」を増やすための取り組みを考えた。
《提言》
イベント、観光スポットの掲載、お店やグルメの検索など、湯沢市の観光プランをたてられるアプリの作成。
交流都市とのコラボ商品の開発、アイスクリームフェアや地酒の歴史と味に触れるイベントを開催し、湯沢を盛り上げる。
資料【観光サービスの工夫で湯沢市の観光を充実させることができるか】 [PDFファイル/685KB]
《概要》
少子高齢化や人口減少が進んでいく中で空き家も増加している。湯沢市の全人口のうち41%が65歳以上の高齢者である。空き家数も年々増加しているものの再利用はごくわずかであった。空き家等を活用して高齢化が進む地域を住みやすいまちにできないかと考えた。
《提言》
保育所などの児童向け施設と高齢者施設の「幼老複合施設」を建設することで、異世代の人たちが気軽に交流できる場を作る。
資料【空き家を活用して子供からお年寄りまで集まる場所を作ることは可能か?】 [PDFファイル/624KB]